欠陥住宅と建設業の現状

嘆かわしい現実ですが、欠陥住宅は実はそれほど珍しいことではありません。
時折ドキュメンタリー番組などで欠陥住宅が取材されているのを見かけては驚愕しますが、悲しいかなああいったことはかなり頻繁に起こっているのです。
住宅は人が住み続けるものです。
人の安全を確保すべきものであるはずなのに、何故欠陥住宅がこんなにも多いのでしょうか。

住宅の建築はどこかひとつの業者に依頼したとしても、下請け会社などによって必ず複数の業者が関わる仕組みとなっています。
というのも、建設業者の多くは、直接建設に携わる職人を抱えているわけではないため。
各種の下請け工務店などと契約を結んで建築が行われるため、我々が契約を結ぶメーカーと建設を行う業者は異なっているのです。

いろいろな業者が建築に関わるということは、末端の業者であるほど取り分が少なくなるということです。
だったら、むしろその末端業者は仕事を請け負わないのでは?と思われるでしょうが、そういうわけにもいきません。
景気が良くて仕事もたくさんあるならそれも可能なのですが、不況真っただ中の現代社会ですから、支払条件が悪かろうと請け負わざるを得ないのです。
ではどこで採算を取るのかというと・・・クオリティを下げるということになってしまうのですね。

結果、建設工事のあらゆる点で手抜きが起こってしまい、必要な書類や図面も揃えられません。
工事を管理する役目を担っているはずの管理者がいないことさえあります。
全く嘆かわしいことではありますが、これが現実なのです。